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2014年4月26日

【浅野久美】レアな被写体

世間ではGWモードに突入!・・・なのですが、派手な予定も特になしの平常運転。
そして、『次郎』といえばもちろんラーメン、寿司といえば、回転しているものを狙ったり、立って注文する方がずっと落ち着く、でもスニーカーだけはナイキ『AIR FORCE 1』愛用の浅野です。
みなさま今週もお疲れさまでした。

しかしこの3日間、都内は警備で騒然としていましたが、国賓オバマさんには無事にお発ちいただいて何よりです。
さすがに大統領来日となると、通行止めや区画封鎖、検問やら渋滞やらですごく不便。おまけにおまわりさんだらけで何かにつけ物々しい空気。
荷物が大きくて、いつも疾しいこと満載の私などは、何となく疑われているような気分になるものでして、わざと笑顔で爽やかさを装いながら警官の前を通り過ぎたりする卑屈な3日間でした。
こんな時は近寄らない方が得策だと思うのですが、初日から銀座のお寿司屋さんの付近には見物の人々がごった返していましたね。警備の需要を増やすなよ、とも思いますが、わざわざ会食の店が『すきやばし次郎』だと事前にバラされていたわけですからこうなるのも当然ですか。
そりゃあーた、合衆国大統領といえば、とりあえず地球規模の大物有名人ですもんねぇ。
大抵の人は『見たぞー』『撮ったどー』と、大いに自慢したくなるでしょう。
ちなみに、私が『撮ったどー』で自慢したことがあるのは(大物感はまったく比較になりませんが)、2005年(チャンピオンズリーグ決勝の前日でした)、イスタンブールの狭い石畳を歩いていたら、前方からやって来る、サッカー元トルコ代表のイルハンマンスズ選手にバッタリ遭遇したことがありました。
次の日の決勝にはまったく関係ない選手でしたが、一応強い運命?を感じ、思わずツーショットで撮った写真ですね。その後イルハンさんは引退して、フィギュアスケート選手になったとか。
今ではすっかり過去の人になりましたが、日韓ワールドカップ後は日本でも女性ファンが多く大人気でした。写真もさることながら、裏通りをぶらぶら歩いて出逢う偶然性だけでも羨ましがられたものです。
今なら、写真を撮りたいマイベスト1は、断然ふなっしー!
あんなシュールで奇妙な物体に、何故こんなオトナの女までが甘苦しい親しみや悲哀を感じるのか、自分の母性本能というものに強い疑念を抱きつつも、この手であのカラダに触れてみたい、などと秘かに夢想する今日この頃なのであります。
2番目は、クラブチームのユニフォームを着た香川選手や本田選手、そして3番あたりに、普通に服を着た、憧れの江頭2:50さん・・かな。ある意味すごくレアだと思うのですが(笑)

ところで、オバマさんって、普段は編集映像でバストショットを見る事が多いせいか、タラップを軽やかに降りて来た時の姿は足長で若々しく見え、「やっぱノッチに全然似てないじゃん」というのが最初の印象でした。個人的には、大統領本人よりも、世界最強の車と言われる大統領専用車『キャデラックワン』(ザビースト)が見てみたかったなあと思います。
だって、あの車の中には、核ミサイルのボタンも備わっているわけでしょ。
そんなシロモノ、地球上にそうそう存在しないのですから、結局あれが最もレアな『見たどー』になるのかもしれませんね。核戦争を始めることが出来る車が、わが都内を走っていたと思うと、現実感もないのになんだかおしりがムズムズしてきます。
『撮ったどー』と言えば、これまた17、8年前のずいぶん昔の話ですが、私がテレビ番組の新米コーディネーターだった頃、旅客機のコックピットの中で、立ったまま撮影&着陸したことがあります。
(たぶん、これは自慢するような話ではなく、お叱りを受ける類の話ですね)

『空港』がテーマのドキュメンタリーで、私は中国東方航空の取材担当でした。
「コックピットに入って、空から見た日本の空港の印象を、中国人機長にインタビューして来い」・・・という、無茶振りで有名な鬼プロデューサーのリクエストがあり、上海で何度も公式に交渉したのですが、当然、「操縦席は重要な機密である」「あなた方がハイジャックをしない保障はない」などと強く拒絶され、テレビカメラを入れる許可は下りませんでした。駆け出しのコーディネーターとしては、是非とも貴重な映像やコメントで作品に貢献したいところですが、あの国でなくても、そんなもの簡単に許可が出るわけがありません。

で、今思えばイケイケだった若気の至り・・としか思えませんが、飛行機が着陸体勢に入った頃、CA女史たちの怖い目を盗んで、さりげなく操縦室の扉をノックしてみました。
するとドアが開き、副操縦士が「何か用かい?」と意外にもにこやかに聞いてくれたので、それとなくお願いした結果、なんと袖の下もなしに「問題ないよね、機長?」となり、そのまま軽いノリで入室・撮影・インタビューOKが出てしまった訳です。(このあたりは、やはり超テキトーな国柄ですね)

一方、「とっとと席に着け!」「勝手に死にやがれ!」「この大バカ!」と、半狂乱のスッチーには散々罵倒されることになるのですが、もうすでにカメラは回っているもんね・・・ということで、奇跡的にゲリラ取材には成功しました・・とはいえ、その際、私は操縦室の壁の金具、ディレクターさんはパタパタ開閉している扉に_まり、両手が塞がっているカメラマンの腰をそれぞれの片手で支えながら踏ん張る・・という相当ムリな状況で、スタンディングでランディングという、人生でも忘れられないダイハードな流れになったのでした。

やがて雲の切れ間から、真っ青な海と関西空港のキラキラした滑走路が眼下に広がった時には、予想以上に感動してしまいましたが、さすがに着陸の衝撃は想像を遥かに超えるもので、当然、立ったままで無事でいられるはずはありませんでした。
凄まじい体験をしたような気分でいながらも、実際には、『シートベルトの重要性を改めて理解しました』・・・的な、至って地味で痛いオチとなった印象の取材フライトでしたっけ。

そうそう、ちなみにあの時の鬼プロデューサー氏、現在はCS放送で某保守系チャンネル(217ch)の社長をされていますが、どうやら今でも無茶振りっぷりはそれほど変わっていないようですよ(笑)。

ではではみなさま、素敵なゴールデンウィークになりますように!

 

PS

三橋貴明の無料Video「雇用破壊」
日本人を貧民化させるのは国益なのか?
http://youtu.be/IsJZZaD-rPQ

<浅野久美からのお知らせ>
チャンネル桜は6月から『スカパー! 217ch』→『スカパー!プレミアム 528ch』に変わります。
詳しくはこちら
http://www.ch-sakura.jp/topix/1575.html

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