コラム

2016年2月7日

[三橋実況中継]97年以降、日本に起こった異変

FROM 三橋貴明 http://keieikagakupub.com/38news/

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「国の借金が1000兆円を超えた」「一人当たり817万円」
「次世代にツケを払わせるのか」「このままだと日本は破綻する」

きっとあなたはこんなニュースを見たことがあるはずです。
一人の日本国民として、あなたは罪悪感と不安感を植え付けられてきました。

そうしているうちに、痛みに耐える消費税増税が推し進められ、
国民は豊かにはならず、不景気のムードが漂い続けています。

本当に増税は必要だったのか?
そもそも「国の借金」とは何なのか?

その答えはこちら、、、
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag2.php

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【近況】
2月5日、鹿児島県で桜島が噴火しました。実は、三橋は5日の16時半まで、講演のお仕事で霧島市にいました。

三橋が鹿児島に滞在していたときは、実に穏やかに見えた桜島が、羽田行きの飛行機が飛び立った二時間後に大噴火を起こしたわけです。地元の方は慣れているのかも知れませんが、火口から燃え盛るマグマが噴き出す映像には、やはり慄然とせざるを得ません。

また、1月6日の早朝、台湾南部を自身が襲い、台南市で9棟のマンションが全半壊、5棟が傾きました。

自然災害は、いつ、どこで我々の「日常」を破壊することになるのか、誰にも分かりません。そして、自然災害に代表される非常事態に対する備えには、「コスト」がかかります。

しかも、自然災害に対する備えは、コストを支払ったとしても「無駄になる」可能性があるわけです。ここで言う無駄とは、

「大々的に自然災害に対する備えをしたにも関わらず、実際には災害が発生しなかった」

ケースになります。

デフレ期。企業の所得(利益)は減少し、税収も減り、財政が悪化します。本来であれば、政府が主体的に自然災害に対する「大規模対策」を打てば、需要不足(デフレ)は終焉に向かい、最終的には企業の所得、政府の税収が拡大に向かい、財政も改善します。

ところが、現実の日本は世界屈指の自然災害大国でありながら、「費用削減」の声が大きく、政府は十分な災害対策を講じていません。「おカネ」の優先順位が上がった結果、肝心の「国民を自然災害から守る」という政府の役割の一つが捨て置かれ、しかもマスコミでは、それに対しほとんど異を唱える声が上がらないという、異様な状況が続いてきました。

デフレだろうが、何だろうが、政府の自然災害対策は必要です。ところが、現実の日本では自然災害対策の予算を政治家が削ると、むしろ国民の喝采を浴びるという異常な光景を頻繁に目にしました。

「政府の無駄遣いを削った! よくやった!」

という話です。自分たちの安全や日常が破壊されることを「防ぐ予算」までもが、「無駄だっ!」と削減の対象になり続けてきたのが、97年以降の日本なのです。

なぜ、このような事態に至ってしまったのでしょうか。というわけで、本メルマガとしては珍しく、明日に続きます。

◆2月20日(土)の三橋経済塾第五期「第二回」講義のお申し込み受付が開始となりました。
第二回のゲスト講師は、評論家の中野剛志先生です。講義出席には、事前に三橋経済塾入塾が必要です。
http://www.mitsuhashi-keizaijuku.jp/

三橋経済塾の第五期のゲスト講師の皆様が、下記の通り、決定致しました。
 第二回 評論家 中野剛志先生
 第三回 経済学者 青木泰樹先生
 第四回 内閣官房参与 京都大学大学院教授 藤井聡先生
 第五回 評論家 中野剛志先生 again!
 第六回 ペジーグループ代表 齊藤元章先生
 第七回 九州大学准教授 施光恒先生
 第八回 元産経新聞社『月刊正論』編集長 上島嘉郎先生
 第九回 京都大学准教授 柴山桂太先生
 第十回 経済評論家 島倉原先生
 第十一回 国土技術研究センター国土政策研究所所長 大石久和先生

◆「SAPIO(サピオ) 2016年 03 月号」に、「日本人観光客激減、中国人客激増で、韓国の高級ホテルが泣いている」を寄稿しました。
http://www.amazon.co.jp/dp/B019T9FP2U/

◆ビジネス社「これからヤバイ世界経済-2016年を読み解く5つのポイント-」が刊行になりました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4828418571/

◆週刊アサヒ芸能 連載「三橋貴明の列島丸わかり報告書」第五十五回「日本の「単位労働コスト」はすでにして中国より安くなっている」
http://www.asagei.com/

◆週刊実話 連載「三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』」第161回「今こそ第2次新幹線整備計画を!」
なお、週刊実話の連載は、以下で(二週遅れで)お読み頂くことが可能です。
http://wjn.jp/article/category/4/

◆Klug連載 三橋貴明の「経済ニュースにはもうだまされない」 第343回 マイナス金利政策と暖冬経済
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2016/02/03/025208.php

◆有料メルマガ 週刊三橋貴明 〜新世紀のビッグブラザーへ〜 週刊三橋貴明 Vol350 インドの鉄道
http://www.mag2.com/m/P0007991.html
イギリスのインドにおける鉄道建設の事例を知ると、真の意味における「植民地支配」が何なのかが理解できます。

◆メディア出演

2月10日(水) 文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」に出演します。
http://www.joqr.co.jp/tera/

2月10日(水) チャンネル桜「桜プロジェクト」に出演します。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1520

◆三橋経済塾

2月20日(土)の三橋経済塾第五期第二回講義のお申し込み受付が開始になっています。
http://members5.mitsuhashi-keizaijuku.jp/?p=1412
第二回のゲスト講師は、評論家の中野剛志先生です。

◆チャンネルAJER 『2016年の日本経済?』三橋貴明 AJER2016.2.2
https://youtu.be/bqBIntYA3K0

↓↓発行者より↓↓

日本は今後、少子高齢化が大幅に進むと予測されている。

「少子高齢化は問題だ。消費は減り、人手不足になる。だから、外国からの移民を受け入れなければ、日本は成り立たなくなる」などと言う人もいるが、三橋貴明は「ウソだ」と断言する。まず、「少子高齢化で消費が減る」というウソをこれまでのデータから証明する。

さらに、人手不足になるのは事実だが、人手不足にマイナス面はなく、むしろ日本経済にとっては神が与えてくれた大きなチャンスだと言う。そのせっかくのチャンスに外国人移民を入れるのは、チャンスを潰す政策だと述べる。ウソを言ってしまう人たち、それに騙されてしまう人たちに共通するものとは?さらには、少子化によって経済復活する日本の具体的な可能性についても解説する。。。

『月刊三橋』最新号はこちら
http://www.keieikagakupub.com/sp/CPK_38NEWS_C_D_1980/index_mag.php

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