【施 光恒】「国民」軽視が招くもの

From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学

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「国民」軽視が招くもの
From 施 光恒(せ・てるひさ)@九州大学

おっはようございまーす(^_^)/

昨日配信のメルマガで三橋さんが触れてくださっていましたが、『産経新聞』に民進党の蓮舫代表の二重国籍問題についての記事を書きました。

施 光恒「『日本帰属意識が希薄な野党政治家』『脆弱な戦後日本のリベラル派』 蓮舫氏の二重国籍で露呈」(『産経ニュース』2016年9月28日配信)
http://www.sankei.com/politics/news/160928/plt1609280050-n1.html

この記事では、民進党をはじめとする野党陣営について批判しました。今回の蓮舫氏の二重国籍問題で明らかになったように、野党の政治家の多くは、国家への帰属意識や愛国心といったものをあまり重視してきませんでした。

そのことが、国民一般のもつ野党への信頼性を損ねてきたのではないかと書きました。また、国民に信頼されうる有力野党がほとんど存在してこなかったことが、日本の民主政治の質を低下させているのではないかとも論じています。

しかし、最近は、問題なのは、民進党などの野党陣営だけでもないようです。残念ながら、与党である自民党のほうにも、日本という国家・国民の将来を真剣に考えて政治をしているのかどうか疑わしく感じることが少なからずあります。
(´・ω・`)

本メルマガでもたびたび指摘していますが、最近の自民党の政治は、「グローバル化」信仰に取りつかれ、米国をはじめとするグローバルな投資家や企業の影響を強く受けすぎているのではないかという点です。

こうした疑念について、『月刊日本』という雑誌の今月号(10月号)に私のインタビュー記事「国民生活の根幹が破壊されている」が掲載されています。(記事の一部は、下記のリンク先でご覧になれます)。(ちなみに、この号には三橋さんの「グローバル化は亡国への道」という記事も掲載されています)。

施 光恒「国民生活の根幹が破壊されている」「厚労副大臣が外資系製薬会社の御用聞きをする異常さ」
http://gekkan-nippon.com/?p=9484

この上記のリンク先の文章では、以前、本メルマガでも扱ったことがある「企業担当制」について言及しています。

(【施 光恒】「『企業担当制』という約束」(『三橋貴明の新日本経済新聞』2015年4月3日)
http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/04/03/se-56/

「企業担当制」とは、多額の投資をする外資系企業の相談相手として各省庁のナンバー2クラス、つまり副大臣や政務官をつけるという制度です。グローバル企業からさまざまな要望を直接聞き、日本に進出しやすいように規制緩和など各種の便宜をはかろうとするものです。

この「企業担当制」という制度、経世済民の観点からすれば、やはり奇妙だと言わざるを得ません。外資系企業の意思によって、日本の国民一般の生活に悪影響が及ぼされる可能性は否定できません。

当然ながら、外国の企業や投資家は、日本国民の生活の安定や安全、日本経済の長期的発展などに特段の関心を持ちません。例えば、外国企業からすれば、日本に進出する際、各種の安全基準は、できるだけ緩いほうがいいわけです。労働法制も、なるべく厳しくなければ助かります。従業員の解雇はしやすいほうがいいですし、残業代もできれば払いたくないでしょう。法人税は安いほうが助かりますし、企業の社会保障費の負担も少ないにこしたことはありません。

上記のリンク先の文章でも触れていますが、「企業担当制」の制度の下で、特に、グローバルな製薬会社や医療機器メーカーの相談相手として、厚労省の副大臣がつくのはかなり問題ではないかと思います。

医療や労働など国民の健康や生活に直結する問題を扱い、国民生活を守る役割を担うはずの厚労省が、国民一般ではなく、巨大外資の要望を直接聞く立場になってしまうのは、さすがにまずいでしょう。人々の生活の安心や安全を脅かすような過度の規制緩和が行われてしまう恐れは残念ながら否定しがたいのではないでしょうか。
(´・ω・`)

このように、最近では、与党も「グローバル化」に踊らされてしまっており、政治を通じて国民生活を何としても守るという気概が薄れてしまってきているように思います。

国民一般が、野党だけでなく、与党も信頼できなくなってしまえば、深刻な政治不信、ひいては国民の連帯意識の弱体化は避けられません。

そうなれば結果的に、新自由主義者というか、グローバルな投資家や企業の思うつぼです。人々の暮らしが、ますます食い物にされてしまいかねません。

与党も野党もしっかりしてもらいたいものです。

だらだらと失礼しますた…
<(_ _)>

—発行者より—

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