【三橋貴明】続 国家のお金の発行と国債発行の仕組み


From 三橋貴明@ブログ

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【オススメ】

●韓国経済の悲惨すぎる現実とは?
http://www.keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_CN_mag.php

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 昨日、解説した通り、政府と銀行、企業の間では、

(1) 銀行が国債を購入すると、銀行保有の日銀当座預金は、
   政府の日銀当座預金勘定に振り替えられる
(2) 政府は財政出動の際に、請負企業に政府小切手で代金を支払う
(3) 企業は政府小切手を銀行に持ち込み、「政府からの取り立て」を要求する
(4) 政府小切手を受け取った銀行は、相当する金額を企業の
   預金口座に記帳すると同時に、代金の取り立てを日銀に依頼
(5) 日銀は、「政府保有の日銀当座預金」の該当額を、
  「銀行保有の日銀当座預金」に振り替える
(6) 銀行は、戻ってきた日銀当座預金で、再び国債を購入することができる

 というプロセスで、国債発行、財政支出が行われます。
国債発行において、政府と銀行間の貸し借りに
使われるのが日銀当座預金というわけでございます。

 重要なポイントですが、これは中野氏も「富国と強兵」で
強調していますが、政府は民間の資産(銀行預金)を
借りているわけではないのです。むしろ、政府が国債を
発行し、財政出動することで、民間の資産(預金)が生まれます。

 日本において、
「国の借金(政府の負債)が家計の資産を超えると破綻する~っ!!!」
 などと主張している連中が、いかに無知蒙昧化が
分かると思います。政府の財政支出が家計の預金を
(企業経由で)生み出す以上、「国の借金が家計の
資産を超える」などという現象が起きるはずがありません。

 というわけで、2016年9月末時点(速報値)の
日本国家のバランスシートです。前回から、
「中央銀行」を金融機関の外に出しています。

【2016年9月末(速報値) 日本国家のバランスシート(単位:兆円) 】

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_54.html#BS

 一年前、15年9月末(速報値) と比較してみてください。

 政府の負債は1213兆円から、1266兆円に
増えましたが、家計の資産も1684兆円から
1752兆円に増えています。というか、政府の
負債が増えたから、家計の資産も増えたのです。

 当たり前でしょ、という話なのですが、この手の
「当たり前の話」がなかなか浸透しないのが我が国なのでございます。

 なぜなのでしょうか。

 大きな理由の一つは、やはり日本国民のお金に
対する勘違いがあるのだと思います。お金とは、
債務と債権の記録であり、それそのものに価値が
あるわけではないのです。お金の本質を、例えば
硬貨の素材である貴金属そのものの価値に求める、
あるいは紙幣の「担保」として貴金属の存在を
求める「金属主義」は、お金の本質を完全に見誤っています。

 そもそも、銀行がわたくしにお金を貸し出したとき、
銀行預金というお金が生まれます。あるいは、わたくしが
小切手を振り出したとき、小切手というお金が生まれます。

 銀行預金も、小切手も、
● お金の単位
● 債務と債権の記録
● 譲渡性
 という、三つのお金の条件を完全に満たしています。
とはいえ、銀行預金や小切手に、貴金属の担保などありません。

 ところが、これまた中野氏が「富国と強兵」で指摘
している通り、経済学は金属主義を引きずっているのです。
結果的に、政策がゆがめられる。具体的には、
「マネタリーベースを増やせば、マネーストックが増え、デフレ脱却できる」
 といった、珍妙な説が蔓延してしまったのです。
(元祖はミルトン・フリードマンですが)

 お金について、正しく知ってください。
さもなければ、日本の経済政策の正常化はできません。

 というわけで、お金に関する一冊を書かなければ
ならないと考え、先日、ヒカルランドから
「日本人が本当は知らないお金の話 」を刊行したわけでございます。

—発行者より—

●韓国経済の悲惨すぎる現実とは?
http://www.keieikagakupub.com/lp/mitsuhashi/38NEWS_CN_mag.php

  

【三橋貴明】続 国家のお金の発行と国債発行の仕組み” への3件のコメント

  1. 王様は 裸だ 紙幣は 紙だ、、
    そして 諭吉は 国民の借金だ ♪

    これから発行する  万札には
    福澤先生の お口に吹き出しいれて

    「余は おぬしの借金 さっさと使うか捨てろ」と
    印刷すべきかと おもふ 年の瀬で
    ござる ♪

  2. 20年前に稚拙でしたが私=学天則はこれ言ってるんですよね。ようやく三橋さんみたいなのが出て来たなあという感じ。経済学者はペテンでデフレに対応できない知ったかの無能連中なんですね。デフレに対応能力があるのは経済を歴史的観点からみている歴史上、お金がどうやって発行されてるか仕組みを知ってる人なんです。歴史を知っていればお金の本質が生産物の利用権で、それを景気の良い時やインフレ期は日銀から借りているだけなんですよ。浪費じゃなく適切に投資として生産物を使うからもっと生産性が向上するんですwこれが経済成長です。デフレでは通常の不景気よりも借金返済圧力が強いから、政府が借りないとお金が不足していく、極端を言えば無税にして全部国債発行で政府の予算を賄ってもいいんです。インフレになればお金が多すぎるから、政府は税=消費税で回収して国債を償却してお金を消せばいいんです。それだけなんですw

    経済の仕組み
    https://youtu.be/NRUiD94aBwI?t=16m27s

    • 三橋さんも経済学のペテンを暴いてるけど、お金は補則しとけば、そもそももともと只の貴金属だったんですね。昔はコインとかだったでしょう?それを借用書として発行したのが紙幣だ。小切手と同じですね。でも、金など実物資産の代わりだとお金が発達する実体経済に対して足りなくなるんです。経済学はなんとこの信用創造という人類の英知を否定しとるんではないでしょうかね、というか三橋さんがそれに触れている。未だに彼らの脳内は金=貴金属本位制なんです。信じられませんが、本当の話でしょう。そりゃデフレになりますよ、金本位制だとお金が不足するから信用創造が必要な人類史な訳でしてwあほらしいwああ、あほらしいw

      日本の経済政策担当者は馬鹿ばかり
      いずれ、これが証明されるから先に言っときますw

      この手の話をすると常に銀行の信用創造を否定する陰謀論的リンクが貼られたりしますから不気味ですよ。

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