【三橋貴明】日本はすでに財政健全化を達成している

From 三橋貴明

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 【今週のNewsピックアップ】
プライマリーバランス目標の破棄を!
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12244147761.html
続 浜田宏一教授のインタビュー
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12244489362.html

安倍政権は、未だに「2020年に基礎的財政収支
(プライマリーバランス、以下PB)を黒字化する」
という目標を破棄していません。

そもそも、PBとは何か、政府の歳入(税収・税外収入)と、
国債関連費用を除いた歳出を比較し、収支を見たものです。
PBが均衡しているとは、政府が、
「(国債関連費用以外は)支出を全て税金で全て賄っており、
 新たな負債は増えていない」
という意味になるわけです。
すなわち、PBの黒字化とは、政府は「新規国債を発行するな」
という話でもあります。あるいは、政府の負債を「減らせ」でも構いません。

上記は実におかしな、というか「狂った」話で、何しろ、
経済成長する限り、政府の負債とは増えるものなのです。

そもそも、財政健全化の定義は、政府の負債が減ることでは
ありません。政府の負債対GDP比率が減少することです。

政府の負債対GDP比率は、「名目GDPの成長率」
「国債金利」「PB」と、三つの要因で決まります。
PBが赤字だろうとも、名目GDPが十分に成長する
ならば、政府の負債対GDP比率は下がります。

それ以前の話として、「政府の負債」について、返済も
利払いも不要な「日本銀行が保有する国債、財投債、
国庫短期証券」までもが含まれているわけですから、
異常極まりないのです。

日本銀行は日本政府の子会社であるため、日銀保有分の
国債等は連結決算で相殺です。それにも関わらうず、
日銀保有の国債等を「政府の負債」に入れるとは、
「返済も利払いも不要な債権を、負債総額に積み上げ、
 全体を大きく見せている」
という話になります。(大きく見せたいのでしょうが)

というわけで、中央政府の負債総額から、日銀保有の
国債・財投債・国庫短期証券を省いた「政府の実質負債」
をGDPと比較したグラフを作成しました。

【政府の負債対GDP比率、実質負債対GDP比率の推移】
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/image-12244489362-13860698943.html

すでに、日本は「財政健全化」を達成した状況にあります。
もちろん、PBの黒字化ではなく、日銀の量的緩和政策の影響です。

日本政府はナンセンスなPB目標を破棄すると同時に、
「政府の負債」の定義を「政府の実質負債」に変更するべきです。

その瞬間に「財政健全化達成」となり、我が国の
デフレ脱却に向けた財政拡大の障害が消滅します。

日本はすでに、財政健全化を達成しているのです。

—発行者より—

【オススメ】

★★★★★:眞鍋千之様のレビュー
「今月号に限らず、大学時代に習いたかったことばかり…」

54年前に経済を勉強しに大学に入って、
手応えのある講義はただの一度もなかった。

ケインズの経済学を基にして研究する現実から
離れた理論上の学問でしかなかったのだ・・・。
ただの自己満足の論理的趣味の世界でしかなかったのだ・・・。

月刊三橋で経済は経世済民だと知ったのだ。
そりゃそうだろう、経済学のための経済で
あるはずがないのだ。学生時代に聞きたかったが、
まだ生きている中に知ったのだから幸せ者だ。

世の中、世界の見方が完全に変わった。

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